あなたの人生を豊かにする教養新聞16号~スエズ運河~

世界の海上交通の要所、チョークポイントの一つであるスエズ運河。
(チョークポイントは下記過去ログで解説していますのでご確認ください)
https://bit.ly/36kxvaa

地中海とインド洋を結ぶ、この海洋路は開通した近世以降、世界の海運に多くの影響を及ぼしてきました。
スエズ運河はエジプトにあります。
https://goo.gl/maps/fwAyrMrVWMQN1SeYA

スエズ運河はフランス人のレセップスにより開発されました。
開発にあたり現地のエジプト人達が動員されました。
労働は過酷を極め、スエズ運河完成までに10年もの月日を要しました。
(古今東西、河川の土木工事は労働者にとって過酷です)

1869年に完成したスエズ運河ですが6年後の1875年、スエズ運河を管理している会社は経営難に陥ります。
当時この管理会社の株はエジプト政府とフランス政府が取得していましたが、エジプト政府は売却を決定。
エジプト政府はイギリス政府に大部分の株を売却してしまいます。

その後1882年に反イギリス民族運動、ウラービーの反乱が発生しイギリスは軍を派遣。
結果、スエズ運河はイギリスに占領され1953年まで支配が及びました。
現在はエジプト政府により管理されています。

スエズ運河が開通するまでは欧州アジア航路はアフリカの先端、「喜望峰」を通るルートしかありませんでした。
https://goo.gl/maps/mZhZhdUx8riDV4p6A

しかしスエズ運河が開通したことにより約800kmも航路が短縮されることになりました。

さて現代の日本はスエズ運河の海運ルートを使い、石油、液化天然ガスなど我々が日々使うエネルギーを輸入しています。
つまりスエズ運河があるからこそ、電気のある暮らし、ガスコンロが使える暮らしが成り立っています。
そんなことを想像すると電気をつける瞬間、料理をする瞬間、エネルギーの源を運んでくれている誰かに対して感謝の心が芽生えませんか?

[編集後記]
日本からヨーロッパへのクルーズ船での旅行ではスエズ運河を通ることが多いようです。
スエズ運河の両脇は砂漠なので、船上から望む砂漠が作り出す地平線は絶景なのだとか。
そのあとに立ち寄る地中海周辺の街々を想像しながら、スエズ運河を通行する際はワクワクが止まらないでしょうね♪

死ぬまでに豪華クルーズ船に乗りスエズ運河を経由してヨーロッパを訪れてみたいものです。

本日もお読み頂きありがとうございました!
このメールマガジンを読むことで、読者の皆さんの新たな気づきや何かを学ぶ意欲に繋がれば幸いです。

過去ログはホームページにて公開しております。
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